東京都庁 東京都内で再拡大している新型コロナウイルス感染の波が、昨夏に起きた「第2波」を超えた。28日時点の週平均の新規感染者数は351?0人にのぼり、第2波でピークだった346?1人(8月5日)を上回った。花見や歓送迎会シーズンを迎えるなか、都内の人出は高止まりし、さらなる感染拡大のリスクをはらんでいる。
【画像】東京?大阪などの繁華街の人手は増えている
「さらに感染者が増える可能性がある状況を受け止めて、早急に基本的な感染予防をしてほしい」
430人の感染者が確認された27日、都福祉保健局の担当者はそう強調した。都内では約2週間前から感染者数の拡大傾向が続き、27日時点の週平均でみると1カ月で70人超増加。都の会議に参加する専門家からは「第3波を超える急激な拡大が危惧される」との指摘が出ていた。
さらなる感染拡大が危惧されるのは理由がある。22日の緊急事態宣言解除後の人出が感染者数に反映されるのは、これからが本番だからだ。小池百合子知事は26日、東京より2週間早く宣言が解除された大阪で感染者が増加していることに触れ、「2週間後は東京の場合、(1日あたりの感染者が)1千にいってもおかしくない流れになっている」と危機感を示した。朝日新聞社