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福岡県久留米市役所に設置された新型コロナウイルスワクチン接種予約支援窓口で、高齢者から希望する日程や自宅近くの医療機関などを聞き取りながらタブレットに入力する係員(左)=同市で2021年5月10日午後2時29分、徳野仁子撮影
高齢者向けの新型コロナウイルスワクチンの自治体への大量供給が始まった。だが接種会場が混雑したり、予約申し込み電話がつながりにくかったりするなど、現場は混乱続きだ。九州?山口各県で1回目の接種を終えた高齢者は人口の1~2%ほどにすぎない。感染拡大の「第4波」が猛威を振るう中、一日でも早く接種を願う高齢者らはもどかしさを募らせている。
【図解でおさらい】ワクチン、いつ打てる?
人口当たりの感染者数が大阪府を上回る勢いで急増した福岡県久留米市。19日から始まる3万8300人分の集団接種を前に、6日から電話とインターネットでの予約受け付けを開始したが、32ある電話回線は殺到する電話でパンクし、数十回かけてもつながらない状態になった。ネット予約が苦手な高齢者向けに、持参グッチ tシャツ 参のスマートフォンや市のタブレット端末などを使ってスタッフが予約手続きを助ける窓口も市庁舎など5カ所に設けたが、場所によっては3~4時間待ちになった。
そこで市は10日、電話回線を15回線増設。当初は発熱などの症状が出た際の相談窓口と同じだったことが混雑に拍車をかけたため回線を別々にしたが、この日も電話がつながりにくい状態は解消されなかった。ネット予約の支援窓口も1カ所増やしたが、市庁舎内の会場には560人以上の高齢者が詰めかけ、一時は場外まであふれた。
「1人暮らしでパソコンもスマホも持たない。電話も混み合っていてダメだった。糖尿病の持病があるので一日も早くワクチンを打ってほしいのですが」。コンビニのパート女性(77)は会場で不安そうな表情を浮かべた。
接種会場でも混乱が見られた。10日に接種が始まった山口県防府市では、市がJA施設に開設した集団接種会場に電話予約できなかった市民数人が訪れ、事前予約を求める市職員に不満をぶつける場面もあった。70代男性は「電話がつながらず、ジバンシィ tシャツ メンズ トでの予約の仕方も分からないので、ここに来れば接種が受けられると思ったのに」と、接種できないまま残念そうに会場を後にした。
北九州市が75歳以上の市民を対象に6日に設けた集団接種会場では、接種を待つ約150人が会場の外に行列をつくり、一時的に「密」が発生する事態となった。予診票の記入漏れなどの確認に時間がかかったほか、15分刻みの予約時間より早く来る高齢者も多かったことが滞留者の増大につながったとみられる。市はその後の集団接種会場では、予診票を確認したり2回目の接種予約を受け付けたりするブース数を増やすなど運営の見直しを迫られた。
ワクチン接種の担い手不足も不安材料だ。全国17カ所に事業所を展開する看護師派遣大手「ナースパワー人材センター」(本社?熊本市)には延べ250を超える自治体から派遣の相談があるといい、幅丈時(はばたけとき)経営管理室部長は「全国満遍なく自治体から求人が相次ぐのは初めての事態だ。なんとか要請に応えられるように努めたい」と語った。【高芝菜穂子、林大樹、青木絵美、比嘉洋】